2019年8月21日水曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories     ” 幸せになる、いきる顔 ”


顔の中の美しく整いすぎたラインや、まんまるとした大きさ、
そしてすっきりした高さなどは、不思議なもので、
嘘だと、わかる。
とても美しく仕上がっている嘘もたくさんあるが、
なぜかちょっとした違和感がどこかにあり、
そこに必ず、目がとまってしまうのだ。
そんな嘘には、自分自身を美化したいと思う切実で、
せつない気持があることを思うと
それを暴こうなどとは決して思わないし、
もちろん否定だってしない。
けれど嘘をつく前に、一度でいいから
 
メイクアップの真髄と出会ってほしかった、と思うのだ。
メイクアップをあきらめてほしくなかった、と思うのだ。

「メイクは習っても、結局うまくできない。
だから、メイクを習う必要はない。」と、
ある人がいったことがある。
もちろん、すぐには上手にならない。
だってメイクは練習だから。だって顔は奥深いものだから。
そして、その人に必要なテクニックは、オンリーワンなのだから。
けれど「どうすればいいのか」がわかると、意外にたやすく、
顔の美しさはあっというまに生まれてくる。
だから、ずっと一緒に生きてきた、
そして、生きていく自分の顔と、真剣に向き合ってほしいと願う。
もっと、自分の顔を愛してみれば?と、思うのだ。

自分の肌の手入れをすることや、メイクを練習することは、
すなわち自分自身への愛そのもの。
愛することが先なのか、
愛せるように嘘をつくことが手っ取り早くて楽なのか。


今回の移転でいろんなものを断捨離したが、
それは、また、新しい気持ちのスペースをつくることにもつながった。
その新しくできたスペースに、美容人生40年に向けて、
これからしていきたいことを、少しづつ埋めこんでいこうと思う。


これから一番していきたいことは、いきる顔をつくること。


一人でも多くの人と出会って、いきる顔を提案すること。
心がいきる顔、自信をもたらしてくれる顔、
人を思いやるマナーとしての顔、
メイクアップはその人の嘘の顔をつくるのでない、
いきる顔をつくることだ。
その人の、その生きざまに嘘をつかない顔をつくることだ。

そして必ず、いきる顔は、「幸せな気持ち」 につながる。
美容には、それを叶える力がある。

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