2018年6月13日水曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories     ”旅と青春、そして恋”

何かを探している時には、旅にでる。
といっても大げさな荷物を持っての旅ではなく、
小さくても旅にでるのだ。
いつもの通い慣れた道であっても、旅の気分になれば、
気付くことがあるはずだ。

そんな時に見つけた、とある店。
その店のそこかしこに、仕事に対する情熱や信念が感じられて、
探しているものがみつかるかもと、何度も何度も通いつめる。
カウンター越しにみる、店主の立ち居振る舞い、選ばれた器、
選ばれた食材、自身の手を見つめる厳しいまなざしや、
うってかわって、はにかんだように見送る笑顔に、
私の心は釘付けになる。
何度目かの訪れで、自分の指針を与えてもらったような気がして、
身体がすうっと軽くなった。
旅をして、求めていれば、必ずみつかる。
ビビッとくることが、きっと、ある。

そんな時私は、いつも青春を感じるのだ。
青春は若い時だけのものじゃない。
そんな青春なんて、もったいない。

今は亡き、アメリカのとある詩人が残した言葉。
青春とは、人生のひとときのことではない、
心のあり方のことなんだと。
信念は若く、疑念は老いると。

あぁ、恋していたいなぁ。
私はこれからも、青春に恋をしていたいなぁ。
青春を感じながら、人生に恋をしていたいなぁ。
青春を感じられる人と、ずっと一緒にいたいなぁ。
ともに青春をみつけた人と、仕事をしていきたいなぁ。
青春を感じてもらえるような、美容を伝えていきたいなぁ。

何かを探して旅をして、新しい青春をみつけたら、
梅雨の合間に晴れわたる青い空を、恋する気持ちで一人、見上げる。

今年もまた、新しい夏が、やってくる。
旅と青春、そして恋。
余計なものは、もう、何もいらない。