2013年8月17日土曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories       "僕たち男の娘 (こ)"















カフェの片隅のテーブルで
一生懸命鏡をみつめる男の子。

電車のなかで、メイクをしている
女の子を見つめるよりも、
なぜだか、こちらが緊張してしまう。

その男の子は、ファンデーションで
軽く顔を整えると、満足そうな面持ちで
カフェを後にしていった。

眉を整えている男性は
当たり前の時代になったが、
フルメイクする一般の男性は、
まだまだ少ない。

今、東京では、「男の娘」イベントがあるようだ。
女の子になりたいわけじゃない、
もちろん、ニューハーフにも。

「男らしい」
「男らしさ」
「男らしい振る舞い」
「男の子らしく」
が、苦手なだけ。

男はダメで女ならいいこと
に納得がいかないだけ、だそうだ。

そんな「男の娘」達がいることを知って、
青い時代の頃の自分を思い出した。

どうして女なら、ダメなのか?
自分の好きな仕事をしたい。
生涯続けられる仕事がしたい。
結婚しなければならないの?
子供を産まなくちゃいけないの?

男も女も一緒でしょ?

男らしくとか女らしくとかではなく、
もっと自分をみつめたかった。
もっと自分をしりたかった。
もっと自分をみつけたかった。
自分らしければそれでいいよと、
誰かにいってほしかった。 


♪  君たち女の子 僕たち男の子
 ヘイヘイヘイ ヘイヘイヘイ
 胸がふるえる一度の人生 大事な時間
 ヘイヘイヘイ ヘイヘイヘイ
 夢があふれる一度の人生 大事な時間


昔の歌謡曲を鼻歌で唄いながら、
「男の娘」のことを考える。

今年の秋、もう一度青い気持ちで、
自分をみつめてみようかな、と。


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