何かを探している時には、旅にでる。
といっても大げさな荷物を持っての旅ではなく、小さくても旅にでるのだ。
いつもの通い慣れた道であっても、旅の気分になれば、
気付くことがあるはずだ。
そんな時に見つけた、とある店。
その店のそこかしこに、仕事に対する情熱や信念が感じられて、
探しているものがみつかるかもと、何度も何度も通いつめる。
カウンター越しにみる、店主の立ち居振る舞い、選ばれた器、
選ばれた食材、自身の手を見つめる厳しいまなざしや、
うってかわって、はにかんだように見送る笑顔に、
私の心は釘付けになる。
何度目かの訪れで、自分の指針を与えてもらったような気がして、
身体がすうっと軽くなった。
旅をして、求めていれば、必ずみつかる。
ビビッとくることが、きっと、ある。
そんな時私は、いつも青春を感じるのだ。
青春は若い時だけのものじゃない。
そんな青春なんて、もったいない。
今は亡き、アメリカのとある詩人が残した言葉。
青春とは、人生のひとときのことではない、
心のあり方のことなんだと。
信念は若く、疑念は老いると。
あぁ、恋していたいなぁ。
私はこれからも、青春に恋をしていたいなぁ。
青春を感じながら、人生に恋をしていたいなぁ。
青春を感じられる人と、ずっと一緒にいたいなぁ。
ともに青春をみつけた人と、仕事をしていきたいなぁ。
青春を感じてもらえるような、美容を伝えていきたいなぁ。
何かを探して旅をして、新しい青春をみつけたら、
梅雨の合間に晴れわたる青い空を、恋する気持ちで一人、見上げる。
今年もまた、新しい夏が、やってくる。
旅と青春、そして恋。
余計なものは、もう、何もいらない。
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