2015年6月30日火曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories     " 哲学とクロールの夏"


「将来結婚したくない人〜」
の先生の問いかけに、
「はい!」と答えたのは、
クラスでただ一人私だけであった。

ベビーブームの世代、
1クラス40名近い女子校での
倫理社会の授業でのこと。

その頃の私なりの人生哲学は、

結婚はしなくていい、
子供はいらない、
恋愛はしたいし、
もちろんパートナーはほしい
専業主婦はイヤ、
やりがいのある仕事、
好きな仕事がしたい、
ビューティとアートがミックスされたような仕事がしたい。

1970年終わり頃から80年代の流行語でもあった
"キャリアウーマン"という言葉に憧れ、
それを目指した。

そんな思春期の頃のちっぽけな哲学は、
30年以上経った今、
かわったこともあれば、
そうでないこともある。

特に、結婚、出産の経験は、
想像以上に私の人生を豊かにした。
思い通りにいかない理不尽な事の連続と、
心の芯がなんともいえないほど満たされる喜びに、
愛とは何か、
人と人との関わりとは何かを、
すこし勉強できた気がする。

いや、気もする…。


哲学。
哲学とはなんぞや。

ありがたくも好きな仕事、
やりがいのある仕事をすることができて、
30年以上が過ぎ、
今一度、自分の仕事における哲学とはなんぞや、
と、自分自身に問いかける。


先日、私が大きな影響力を受けた
メイクアップアーティストの講演を聴講した。


「 素晴らしい美容家とは、
  技術が素晴らしいこと、
  妥協しないこと、
  そして、
  そこに哲学があること。 」


今一度、当たり前のようにしてきた仕事を見直して、
オリジナルメソッドの一つ一つを、まとめていくよう努めたい。

だらら〜んとなる夏だからこそ、
美容家としての哲学を見つめ直してみたい、
OHBL哲学を構築していきたいと、
強く思った。


あ〜そして、今、気がついた。

体脂肪については、私の人生、ずっと妥協ばかり。
哲学なんて全くなし。
偉そうなことは、言うに及ばない、はい、13号サイズです。
今年の夏は、初心にもどってスクール水着着て(なんでやねん)
美容の大海原をクロールで、しっかりと泳ぎます。
目指すは、必ずや、人を美しくするOHBL哲学の地平線なり。