2015年11月17日火曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories     " プロへのスウィングは 永遠に"




丸坊主で、髭もないのが潔い。美しく磨かれた鍋やフライパン。
アシスタントスタッフとの阿吽のやりとり。

オープンなキッチンでは、迷いなく無駄のない動き。
必ずカウンターに座って、一人、ずっと料理の過程をみる。

年に数回出向くイタリアンレストランの料理は、もちろん
格別に美味しく、安心で、気持ちよく、癒されて、 満たされる。 

ある日の真夜中、テレビでみた熟年漫才コンビの演目は、
つっこみ、ボケはもちろんのこと、阿吽、つーかー、

ピン!とくるやりとり。

いいなぁ~。

しみじみと芸と技の奥深さに感動する。
何百回いや何万回と練習してこそ、技は磨かれるものである。
そして、 圧倒的な努力は、必ず報われるものである。

どんな世界にもプロとよばれる人がいて、
さまざまな世界のプロたちは、
無駄がなく、潔く、優しくて、懐が深い。
プロフェッショナルが好きだ。
プロフェッショナルという言葉に、ずっと、憧れてきた。 

今回OHBL BEAUTY Salonでは、今までにない、
痩身効果抜群の新しいエステメニューを展開する。 
商材の素晴らしさと、機器に頼らないプロだからこその
オールハンドのテクニックに、私自身も体験して感激した。
「どうしよう。この豊満、いや怠惰な マイボディ~が、
小学生以来の40kg台になったらどうしよう~。」と、
困ったちゃん雰囲気をかもしだしても、
スタッフは全員無視。(泣・笑)
茶化すのやめます。すみません。
サロンでは、素晴らしい技がひかるオールハンドテクニックで、
皆様をスッキリボディへと、ハリ弾力あるボディへ
と導きます。どうぞ、ご期待くださいね。

ところで、毎年今頃になると今年を振り返り、
自己顕示と自己嫌悪の間を行ったり来たりする自分がいる。

飛んできたボールを思いっきりスウィングして、
ビシッと焦点をあわせて ヒットを打てる時もあれば、
時にはへなちょこゴロだったり、空振りだったり…。
ある人は、そのスウィングこそが、未来の魅力につながると言った。
私はそのスウィングこそが、自分を成長させてくれることだと
信じている。

プロフェッショナルが好きだ。
プロフェッショナルに、ずっと、憧れてきた。

おもて面の綺麗ごとには隠して守らなければいけない何かがあるが、
プロフェッショナルには守らなくてもよい裸の潔さがある。
大好きなNHKの番組「プロフェッショナル」スガシカオのテーマ曲を
頭の中で流しながら、勝手にその 気でいい気分。
これからもプロフェッショナルに憧れ、スウィングしながら
それを追い続ける自分でいたい。

スウィングは、永遠だ。

ちょっと~スウィングの前にスリミングですやんって?!
もちろん、わかってますやんか〜。 

皆様、ステキなクリスマスを。
そして、来年も、どうぞよろしくお願いします。

2015年8月13日木曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories     " 妖怪変化?陽開変化!"




「ぜんぜん変わってないね〜。」
挨拶なのか、お世辞なのか。
友達同士、久しぶりの再会でよく聞く台詞だ。

でも、私はいつも思う。絶対変わってる。
だって、もう何年も、何十年もたっている。
変わっていて当たり前でしょ。

しかし、不思議な事に、昔話に花が咲いて、
大笑いしたり、泣いたりすると、
本当に、やっぱり変わっていないなと、
気分はすっかりタイムスリップ。

そこで、ふと、気づく。
変わっていないのは、内側なのだ。

その人の考え方や、しぐさ、
人に対する接し方、好みや雰囲気、笑い方。
みんなでいる時の、立ち位置など。
きっとどんな人も様々なことがあり、
それぞれの人生を生きてきたにちがいない。
けれど、なかなか人の内側はかわらない。
本質は変わらない。
よほどの変化がある場合は、
よほどの大きな事があった時だけのように思えるのだ。

その逆で、外側が変わるのは当たり前。
痩せたり、太ったり。薄くはなるけど、濃くはならない。
弛んでも、張ることはなく、深くなっても浅くはならず。
気分が滅入ることだらけのようだが、
外側を変えていくことは、内側を変えていくより、
意外と容易くできるようにも思う。

外側を変えていくのに大切なのは、
やはり何と言っても、
その、やり方だ。

どうすればいいのかを知るだけで、
あっという間に、外側は変われるものである。

どうすればいいのかを、わからなくて、知らなくて、
ただ、ただ、老いていくのはダメ、
本当に、もったいないこと。

内側には、今まで歩いてきた私が、
良くも悪くも一杯つまっている。
いろんな思いが過るときもあるけれど、
一杯つまったものを自分なりに、やはりどこかで愛してる。

その内側を受け止めながら、外側は変わらない私ではなく、
そう、変わっていかなくちゃ。

もうすぐ、今年もきっと、心地よい秋の風が吹いてくるはず。
変わりゆく季節と時代に上手く付き合いながら、
外側の私は明日からの私。
これからの私。

さてさて、今年の秋は、70年代ルック!
OHBLでは、マルサラカラー
(※イタリアのシチリア島にあるマルサラ都市が
世界に誇るマルサラワインに由来する色の名前)
使って、ちょっとモダンで豊潤なビューティをお届けします。

「変わったよね〜。 ホント、前より、キレイになったよね〜。」

そう言われてみませんか?    ね!


2015年6月30日火曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories     " 哲学とクロールの夏"


「将来結婚したくない人〜」
の先生の問いかけに、
「はい!」と答えたのは、
クラスでただ一人私だけであった。

ベビーブームの世代、
1クラス40名近い女子校での
倫理社会の授業でのこと。

その頃の私なりの人生哲学は、

結婚はしなくていい、
子供はいらない、
恋愛はしたいし、
もちろんパートナーはほしい
専業主婦はイヤ、
やりがいのある仕事、
好きな仕事がしたい、
ビューティとアートがミックスされたような仕事がしたい。

1970年終わり頃から80年代の流行語でもあった
"キャリアウーマン"という言葉に憧れ、
それを目指した。

そんな思春期の頃のちっぽけな哲学は、
30年以上経った今、
かわったこともあれば、
そうでないこともある。

特に、結婚、出産の経験は、
想像以上に私の人生を豊かにした。
思い通りにいかない理不尽な事の連続と、
心の芯がなんともいえないほど満たされる喜びに、
愛とは何か、
人と人との関わりとは何かを、
すこし勉強できた気がする。

いや、気もする…。


哲学。
哲学とはなんぞや。

ありがたくも好きな仕事、
やりがいのある仕事をすることができて、
30年以上が過ぎ、
今一度、自分の仕事における哲学とはなんぞや、
と、自分自身に問いかける。


先日、私が大きな影響力を受けた
メイクアップアーティストの講演を聴講した。


「 素晴らしい美容家とは、
  技術が素晴らしいこと、
  妥協しないこと、
  そして、
  そこに哲学があること。 」


今一度、当たり前のようにしてきた仕事を見直して、
オリジナルメソッドの一つ一つを、まとめていくよう努めたい。

だらら〜んとなる夏だからこそ、
美容家としての哲学を見つめ直してみたい、
OHBL哲学を構築していきたいと、
強く思った。


あ〜そして、今、気がついた。

体脂肪については、私の人生、ずっと妥協ばかり。
哲学なんて全くなし。
偉そうなことは、言うに及ばない、はい、13号サイズです。
今年の夏は、初心にもどってスクール水着着て(なんでやねん)
美容の大海原をクロールで、しっかりと泳ぎます。
目指すは、必ずや、人を美しくするOHBL哲学の地平線なり。

2015年4月7日火曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories      “春の隠し味 ”



シュウウエムラのアトリエを退職してフリーランスになりたての頃
京都のとある料理塾に、二年ほど通ったことがあった。
当時の私からすると祖母のような年齢であった料理塾の先生は
大変厳しく、今以上に若輩者だった私は、本当によく叱られていた。

その日の料理を習った後に皆で食事をするのであるが、
漬物好きの私は汁物よりもおかずよりも、無邪気にご飯と漬物を
食べようとして、その順序と立場の知識のなさに無茶苦茶叱られ、
あれからというもの一人で食事をするときも、
決して先に漬物には手を出さない。(ー ー ;)

京都のおばんざいのノウハウはもちろん、食に関するマナーや
おもてなしの心、家庭料理のすばらしさなど、たくさんのことを
教えてくださり、今でも私の大きな財産になっている。

そんな料理塾の教えの中で、特に私がおもしろい!と思ったことは、
「隠し味」であった。

今でも料理の隠し味に、何をいれるのかを考えるのが大好きだ。
デミグラスソースやトマトソースに醤油。
豚の角煮に焼酎。
ポテトサラダにヨーグルトとちょこっと砂糖。
きんぴらや筑前煮、ひじきの煮物にはごま油。
自家製つくねに山椒の実。

思いもよらない隠し味で、ぐ〜んと美味しさがひきたち、
しかしながらその隠し味は決してでしゃばることがない。


メイクにおける隠し味は、眉に加えるパウダー。
今は特に太眉で、パウダーの威力は大きい。
ファンデーションを伸ばす時のスポンジワーク。
ある部分にだけ使うシャイニーなパウダー。
リップのたった一ミリのライン。
目の際に決してつくらない隙間、など。


料理における隠し味、いわゆるメイクでは隠し技で、
びっくりするほど顔が惹きたつ。


やっぱりおもしろい!
そして大切だと思う隠し味と隠し技である。


ところで、また、隠し味の話に戻るが、柑橘系の隠し味を
使う時に、必ずフレッシュなものを使うように心がけている。
フレッシュな柑橘系の果汁は、ちょっと贅沢でも、
爽やかさがまして特に美味しい。

春は別れと始まり、巣立ちや出会いの季節である。
泣いたり笑ったり、はげましたりはげまされたり、
不安だったり希望だったりの、ドラマティックなそんな季節だ。
そんな季節だからこそ、柑橘系のフレッシュな隠し味が必要だ。

ほんのり桜色の花びらが、あっという間にひらひら散り、
ちょっと寂しかったりするけれど、
キュッとフレッシュな果汁を春の隠し味として、
爽やかな風が吹けば、それでいい。

春の甘ったるい風は、時にはちょっと意地悪だったり
不埒だったりするけれど、爽やかな風が最後に吹けば、
私の春は、それでいい。


2015年1月14日水曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories       "OHBLの100%WOOL"



毎年年末になると、
「新年を迎えるにあたって、徹底的に整理整頓をしよう!」
と意気込む自分がいる。

いつもは気にならない事務所の棚にある書類や資料を片付けようと、
ひたすら整理整頓モードになるのもつかの間、
その時々の仕事への思い入れの走り書きや、意外なところに意外な
資料が残っていたり、捜していたものが見つかったりと、
あっという間に時間がすぎていき、
思いのほか時間が足りなくなる…ということも、しばしば…(ー ー ;)

一番厄介なのは、思い出がよみがえるパターンである。
ちょっとセンチメンタルな気分になったりすると、
まったく整理整頓がはかどらない。


そんななか、つくづく「いろんなものが増えていくなぁ」
と、思うことが多い。

昨年は、いつもの仕事に加えて、OHBL10周年のパーティや、
ブライダル美容の拡販、予期せぬ事柄もあり、
とにかくハードで、充実した一年であった。

目の前にある仕事をひたすらこなしていく中で、
いつも以上に様々な事や物が、事務所の棚だけではなく、
身体にも心にも、溜まっていったように思う。


守るべきもの      手放すもの

忘れてはいけないこと  忘れてしまえばいいこと

変わらないもの     変わりゆくもの


いろいろな事や物を整理すると、いっぱいだった自分自身の枠の片隅に、
スペースがつくられる。
そして、そのスペースに、きっと新しい何かをとりいれることができる。

身体と心にこんもりとつもったものを、はがいじめされてもいいから、
羊のように、誰かが刈ってはくれないだろうか?
いやいや、やはり自分自身で、大切なもの以外はすっきりと刈りとって、
今年もまた、新しい100%WOOLを、育てていこう。

OHBLに訪れていただくすべての人が「いい顔」になってもらえるよう、
2015年も、新しいOHBL WOOLを紡いでいきたい。

皆様、本年も、どうぞ、よろしくお願いします。