2014年8月17日日曜日

京都OHBL奥田浩子のBeauty Memories       "この顔で 生きていく"




あなたは、どんな顔が好きですか。
どんな顔になりたいですか。


一人の女性が、メイクアップのテクニックで、
アイドル、タレント、モデルや女優に大変身する、
ものまねメイクが大流行だ。
そのテクニックを紹介しているノウハウ本もよく売れていて、
私も情報召集のため、購入してみようかと書店に立ち寄り、
結局、立ち読みだけで終わってしまった。


外見の力は素晴らしい機動力であり、一瞬にして気持ちがかわる。
憧れの顔になることで、きっと、 前向きになるのだろう。


カルチャースクールなどで時々遭遇する質問に、
「トレンディ女優◯◯さんの顔になりたいんですけど、
どうしたらいいですか?」
という質問があり、戸惑ってしまうことがある。

メイクアップでイメージを表現するには、
デザインを構成する三要素である色、形、質感、を駆使して、
目指すべくイメージに近づけていくのだが、
土台である顔の特徴を見抜くことが、最も大切である。

顔の特徴がことごとく違うと、
イメージを近づけることはできても、
トレンディ女優の顔に近づくのではなく、
結果その人自身の顔が美しくみえる仕上がりになり、
満足される事が多い。

自分の顔に迷い、悩む人たちも、
その良さに気づくことさえできれば、
誰かになろうとしなくても、きっと、自分の顔が好きになる。


その良さを、導きだしてくれるのが、メイクアップだ。


「自分の顔で生きていく人たちに納得してもらえる
メイクアップを私は伝えていきたい。」と、切に思う。
どうしてもこの顔では、
生きていくのがつらいと思う人がいたとしても、
その人のその顔で、生きていけるメイクアップを、
私は伝えていきたいのだ。


たくさんある顔に、その人だけのメイクアップを。
誰ともくらべない、その人だけの輝きを。


どんな顔が好きですか。
どんな顔になりたいですか。


運命のメイクアップに出会えれば、自分の顔が好きになる。
誰かのようにならなくても、ものまねなんかしなくても。


さあ、明日からも、 この顔で生きていく。